千葉市緑区あすみが丘・土気駅周辺の土地相場と今後の展望は？土地選びから家づくりを考える。

土気（とけ）駅は、千葉市緑区の東側にある、JR外房線の駅であり、総武線直通快速で東京駅まで約1時間という立地条件から、都心まで通う人たちにとっても暮らしやすい場所として知られています。また、九十九里海岸まで車で約20～30分で行けることから、海やマリンスポーツに関心がある人にとって、ライフワークバランスの取れた暮らしができると人気があります。

土気駅南側に広がる「あすみが丘」エリアは、市営公園の「昭和の森」があり、千葉市内最大規模の広場やキャンプ場などがあり、お子さま連れだけではなく、アウトドアが好きな方達が集う自然豊かな都市公園です。また、近くには「ホキ美術館」という写実絵画専門の美術館があり、自然と美術を楽しむ人たちで賑わっています。

土気駅南側に広がる「あすみが丘」エリアのここ2〜３年の取引価格を見てみると、土地価格が坪単価25万〜40万円台と幅があります。これは学校までの距離や日照環境などといった条件のほかに、前面道路の広さや土地形状によって大きく変動しているように思われます。ただし最近の傾向としては、土地の売り出し物件が少なくなってきていることから価格が割高になっており、売り出されて数週間のうちに成約に至るケースが多いようです。

また土気駅から徒歩15分以上離れたエリアとなる「あすみが丘東」地区においては、「あすみが丘」地区よりは土地価格がお手頃価格になっていますが、こちらも売り出し物件が少ないことから、数年前よりは価格が上昇傾向にあるようです。また、あすみが丘東には土気東地区計画がかかるエリアがあるので、建築や外構の計画については不動産業者よりも建築関連の専門家と協議しておいた方が安心です。

土気駅北側の「土気町」地区は、古くからの住宅街が形成されていますが、少しずつ住み替えが進みつつあり、中古住宅物件や建物解体後の更地物件が売りに出されることが増えてきています。土地価格も坪単価10万〜25万円前後となっておりお手頃価格ではありますが、一部市街化調整区域（原則として建物建築が認められない区域）があることに気をつけておきましょう。また土気町地域は高台にあり、道路や隣地と高低差があるところでの新築工事には、擁壁工事などが必要になることがありますので、専門知識を持った業者による現地調査をしっかりと行う必要があります。

土気町地域だけでなく、あすみが丘地域においても開発後数十年が経過していることから、少しずつではありますが、使われなくなった住宅が売り出されているケースが見受けられるようになりました。建物付きの土地を購入して、リノベーションして住みたいというニーズもある一方、修繕時期が遅れてしまい、大規模なリフォームに多大な費用がかかると思われる物件もあり、解体を前提とした土地の売り出しも徐々に増えてきているようです。

特に最近の傾向として、平屋での暮らしを望まれる方が増えていますが、建蔽率や容積率といった建築法令を踏まえると、狭小地に平屋を建築することは困難であり、予算や土地面積の事情から土気町地域で60坪以上の土地を購入したいと考えている人も増えてきています。アウトドアを趣味とされている方にとっては、庭が広く取れることや駐車場スペースを広く取ることができることはとても重要です。

建物の延床面積30坪程度の住宅を作る際は、あすみが丘地域では土地の価格にもよりますが、土地と建物で少なくとも4,500万〜5,000万円ほどの予算を見込みましょう。土気町地域では、3,500万〜4,000万円くらいの予算で進められると思いますが、広い土地の場合、駐車場や外構、造園工事にかかる予算も別途に考慮しておく必要があると思います。

また、道路や隣地との高低差を安全に解消するための擁壁工事や、地盤状況によって必要となる地盤改良工事予算などが生じてしまうと、上記予算以外の費用が発生しますので、土地を検討される際には、専門家に相談して、これら工事の必要性を判断してもらうようにしましょう。

周辺環境や売り出し価格だけで土地を選んでしまってはいませんか？この記事を読まれている方は、「土地を購入すること」が目的ではないはずです。その場所で「快適な暮らしを送ること」ですよね。土地を売るだけじゃない、そして、建物を建てるだけじゃない私たちだからこそ、皆さんと一緒に考えたり、探したりすることができると自負しています。住宅ローンのことや贈与・相続のことなど、家づくりに関するお悩みや不安がありましたら、土地探しも含めて、大金興業にご相談ください。
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